フィットネス、ボルダリング、ゴルフ、陶芸、読書など、９タイプの趣味が楽しめる賃貸物件が誕生！

「趣味を持たなければ、天才も高等な馬鹿にすぎない」

フランスにそんな“ことわざ”があります。趣味は私たちの人生に彩りを与え、趣味を存分に楽しんでいるとき、生きていることの素晴らしさを実感させてくれる。それを知らずして何の人生ぞ、という意味だと思います。日本にも「悪趣味は無趣味にまさる」という“ことわざ”があるように、古今東西問わず、趣味を持つことはとても大事だと考えられてきたことがわかります。
今回ご紹介する「ワク賃037」は、「趣味」を満喫し人生を謳歌したい方を応援する物件です。
趣味を応援する賃貸物件は「ワクワク賃貸」でもこれまで多数紹介してきましたが、「ワク賃037」が一味違うのは、応援する趣味がボルダリング、ゴルフ、陶芸、楽器、車、バイク、自転車、読書、フィットネスと、何と9種類にもわたるという点です。
「コンセプト賃貸の百貨店」とも言うべき前代未聞のビックリ物件で、ひとつひとつ独立した記事にすることも考えましたが、別の意味があることに気づき（後述します）、今回はまとめて一気にご紹介することにしました。
前置きはこれぐらいにして、さっそく１室ずつ簡潔に紹介してまいりましょう。

Type Ｃ（CLIMBING）：ボルダリングホールドのある住まい

はじめはType C「ボルダリングホールドのある住まい」から。
「C」は「CLIMBING」の頭文字で、「ワク賃037」は全室、その特徴である趣味の英文名からお部屋のタイプがネーミングされています。この発想も奇抜ですね。

「C」はLDKの吹き抜け部分に高さ4ｍのボルダリングホールドが設置されていることが特徴です。賃貸住宅はオーナーや管理会社がリスクを避けようとするのが常ですから、ここまで高いボルダリングホールドがあるのは異例です。
「安全性」という点は当然オーナーも考慮されていて、設置にあたり、まずオーナー自身がボルダリングにトライしてみたそうです。そして専門業者にもじっくり相談した結果、
1.専門業者に設置と年に1度のメンテナンスを依頼する
2.床に安全マットを敷く
3.高さを4ｍまでとし、それ以上はいけないようにする
4.専用シューズを履いて行うことなどを明記した使用細則をつくり、遵守いただく
などに留意すれば、賃貸住宅でも設置可能と判断され、導入に踏み切られました。

家全体は全9室に共通することですが、
◯玄関が広い
◯収納が豊富
◯1、2階にトイレを設置
など、ゆとりのあるつくりになっています。
詳細はスライド画像にてご確認ください（右下に簡単な紹介コメントも掲載しています）。

Type G（GOLF）：ゴルフシミュレーターのある住まい

2室めはType G「ゴルフシミュレーターのある住まい」です。
「ワク賃037」のある千葉県柏市は近くにゴルフ場も多いので、ここでしっかり練習を重ね、コースに出掛けていったらスコアが伸びること間違いなし！というお部屋です。
ゴルフシミュレーターが設置されていている12.3畳大の部屋は、床面が少し掘り下げられていて、天井高が2.8ｍもあります。そのため身長185ｃｍの方がドライバーを振っても大丈夫。
床には人工芝が敷き詰められていて、ゴルフ場にいるムードが演出されています。
防音壁があるので、ゴルフの打撃音も気になりません。
ゴルフをしないという方は、スクリーンに映画を投影してホームシアターにしたり、カラオケルームにして楽しむという手も♡

2Fは洋室とLDKの間に広いインナーバルコニーが設けられているのが特徴。
洋室にいてもバルコニーとLDKが見渡せて（逆もまたしかり）、全体が広々とした空間になっています。インナーバルコニーは屋根がないから上部から太陽の光が降り注ぎ、それが2階全体を照らすかのよう！
インナーバルコニーにテーブルとチェアを置いて、食事をしたり、お茶を飲んだりするのもいいですね◎

Type W（WORKSHOP）：陶芸ルームのある住まい

3室めはType W「陶芸ルームのある住まい」。
陶芸を楽しむためにつくられた賃貸住宅は聞いたことがありません。
陶芸ルームは陶芸家に意見を聞いてつくられているので、随所に工夫が盛り込まれています。
たとえば陶芸用の電気釜が使えるよう設置された50A電源。あとで工事することもできるけれど、はじめから備え付けられているのは嬉しい◎
床は土間になっているので、粘土の汚れも気になりません。
つくった作品を乾かすための“ムロ”が2箇所あり、うち1箇所は整形した粘土の乾燥速度を遅くするために扉が設けられています。
隣接する専用庭に水道があるから作陶する際、とても便利。
さらには、玄関、陶芸ルーム、洋室、廊下がぐるりと廻ることもでき、1階全体をアートギャラリー的な使い方をすることもできるというのだから驚きです。

2階は広々としたLDKになっています。LDKは奥行きが深く、セパレートして寝室にすることも可能。
1階をアートギャラリーにする場合は、2階だけで暮らせるようになっているというわけです。

Type S（SOUND PROOF）：防音室のある住まい

4室めはType S「防音ルームのある住まい」。
ここには設計・施工した積水ハウスが得意とする防音室が設けられています。
防音性能の高い外壁やサッシ壁、天井、間仕切り壁、建具（二重扉）が用いられているほか、隣りの部屋にも音が漏れないよう、収納付きの廊下、広いパウダールームが防音室の周りを囲むという念の入れよう。
結果、ドラム、声楽以外の楽器の演奏を楽しんでいただくことができるようになりました。
演奏時間は9：00～21：00までですが、音量を90db未満にしていただけるなら24時間演奏可能です。
Type Sの部屋は「ワク賃037」の突き当りにあり、奥まった共用通路に面して防音ルームが設けられていて、サッシから直接グランドピアノが搬出入できるようになっています。
防音室は楽器演奏以外の用途、たとえば大音響で映画鑑賞を楽しんでいただけるよう、利用目的に合わせて吸音調節ができるようにもなっています。

2階は階段室を中心にして、LDK、洋室、カウンターデスク＆棚のあるミニ書斎、ウォークインクローゼット、パントリーがぐるりと廻れる構造になっているのが特徴的。何をするにも便利な生活動線が確保されています。

Type A（AUTOMOBILE）：ガレージのある住まい

5室めはType A「ガレージのある住まい」です。
「A」のガレージは42.05㎡の広さがあり、大型車を2台停めることができます。
電動シャッターが設置されていてセキュリティーもバッチリ。
ガレージ内で洗車もできるよう水道もついているほか、電動自動車用の充電用電源もあります。
玄関は、ガレージから入る扉と外から入る扉と、2つの扉がついています。
廊下にはガレージ全体を見渡せる大きな窓がありますが、そこから愛車を眺めたら、アート作品を鑑賞しているような気分が味わえそうです。

Type M（MOTORCYCLE）：バイクガレージのある住まい

6室めはType M「バイクガレージのある住まい」。
ガレージと1階のつくりはType Aとほぼ同じ。ガレージのサイズがAの半分ほどなのでバイクを想定したガレージとしていますが、ハーレーでも2台置けますし、車とバイク1台ずつ入れることも可能です。

印象的なのは2階のバルコニー。3.6畳大と広いことに加え、スクリーンフェンスが採用されているので、昼間は外からこちら側が見えず（夜、室内照明をつけていると見えます）、LDKの続き間的な使い方ができます。

Type B（BICYCLE）：バイシクルガレージのある住まい

7室めはType B「バイシクルガレージのある住まい」。
サイクリストが自転車を保管したり、メンテナンスをしたりして過ごすことを想定しつくられた土間があるお部屋です。
土間への通路はゆるやかなスロープになっていて、階段がないので自転車が楽に運べます。
通路に面した大きなガラスサッシは自転車の出入り用。ここは鍵が内側からだけなので、人は勝手口から出入りします。
壁は防音仕様になっているので、ローラ台を使ってトレーニングしても隣への騒音を気にしなくて大丈夫。
壁面に二段に設置されている長押は、上段に自転車の前輪を、下段に後輪を掛けるのにピッタリな寸法になっています。
そのほか自転車用品をしまえるウォークインクローゼット、サイクルウェアを多数掛けておける広いランドリールームなど、サイクリストには嬉しい工夫が満載です。

Type L（LIBRARY）：大型壁面書棚のある住まい

いよいよ残り少なくなってきました。
8室めはType L「大型壁面書棚のある住まい」です。
「L」は床から天井まで伸びた、備え付けの壁面書棚が家のあちらこちらに設けられた図書館みたいな家になっています。
LDKに入るとパッと目に飛び込んでくるのが階段横に設けられた書棚。大型本から文庫本まで、さまざまなサイズの書籍を収納できます。
2階に上がると幅広の廊下部分が書斎になっていて、4人ぐらい並んで本が読めるカウンターデスクがあり、その背面には大小3つの書棚がやはり天井までびっしり並んでいます。

面白いなと思ったのは玄関のシューズボックス横にある扉。ここを開けるとキッチンとつながる棚があって、買ってきたものをこの棚に置けば、手ぶらでキッチンに入っていけます。オーナーのアイディアでつくられたもので、「パススルーパントリー」と名付けられました。
こんな隠れたところにも遊び心があって、ホント素敵です。

Type F（FITNESS）：フィットネスルームのある住まい

大トリを務めるのはType F「フィットネスルームのある住まい」。
最後に持ってきたのは、私自身が一番気に入ったお部屋だからです（笑）。
「F」は入居者さん自身がフィットネスルームとして使っていただくほか、パーソナルジムやヨガ教室などビジネスにも活用できるよう考え設計されました。
スポーツジムでも使用される大型ミラー、ランニングマシンも設置できる防音構造の床、音楽を流しながらトレーニングができるBluetoothスピーカーなど、室内の機能面の充実ぶりが素晴らしい。
しかしそれだけでなく、顧客の更衣室としても使えるよう、サイズや棚などが工夫されたウォークインクローゼットが隣接しているというのが、気に入った最大の理由です。
玄関からもトレーニングルームからも出入りできるようになっているので、まさに更衣室にピッタリ！
ホント、考えつくされているなあと感心してしまいました◎
さらにパウダールーム、バスルームも顧客に使っていただけるよう1階に設置されています。
要するに1階は独立したジムとして営業できるというわけです。

1階をジム利用しても生活できるよう、LDKと寝室は2階に設けられています。料理をする人には嬉しいだろうなと思ったのはキッチン横に設けられたパントリースペース。間取図をよく見ていただくとわかるのですが、パントリースペース以外にも棚があちらこちらに設けられていて、オーナーのこまやかな配慮がよく伝わってきます。

「ワク賃037」は東武アーバンパークライン「豊四季」駅から徒歩13分の距離にあります。
「豊四季」駅はあまりなじみのない方もいらっしゃるかもしれませんが、お隣が「柏」駅で、ここから常磐線に乗り継いで都心に出ていけるので、通勤は案外便利な駅です。
物件周辺にはスーパーの「マルエツ」があり、自転車で15分のところにイオンショッピングモールもあるので、買い物には不自由しないでしょう。コンビニや飲食店も多くて暮らしやすそうです。

私が心を惹かれたのは「ワク賃037」のすぐそばにある「豊四季ドームスタジアム」です。
物件の駐車場から野球の大きな硬式ボールのオブジェがついている建物があり、何かと思ってオーナーに訊ねたら「バッティングセンターです。硬球が打てるというのでなかなか有名なんですよ」とのことでした。
何だか「ワク賃037」の10室目みたい。ここにも住めたらいいのにな、と思いました（笑）。

9種類のコンセプト賃貸が組み合わさった「ワク賃037」はいかがでしたでしょうか？
バラエティーに富みすぎて、いささか消化不良になってしまわれたかもしれません（苦笑）。
冒頭に申し上げた通り、1室ずつ記事を書いて紹介することも考えたのですが、全てまとめてご紹介したのは、「ワク賃037」のどれか1室を借りて暮らし始め、他の入居者さんたちと親しくなったら、9種類全部楽しめてしまうかもしれない！と思ったからです。
ボルダリングや陶芸を体験してみたり、パーソナルジムに徒歩0分で通ってみたり、ゴルフの練習をしたり、図書室みたいな家でゆっくりお茶を飲んだり、いろんな趣味に少しずつ触れて、自分の世界を広げていくことができたら、何だかすごく楽しそうです。
タイプは違えど「趣味」をとことん楽しむライフスタイルを好むという点で共通している入居者さん同士が親しくなれる可能性は高いのではないかとも思いました。
「ワク賃037」が「趣味ヴィレッジ」みたいになったら、どんなに楽しいことでしょう。
足し算でなく掛け算のワクワクライフが待っているようです。

文：久保田大介