集え、ＤＯＧ ＬＯＶＥＲＳ！イヌを多頭数飼育できるコミュニティ賃貸

SUUMOやLIFULL HOME’Sなど賃貸物件探しのためのポータルサイトで「ペット飼育可」という検索をかける場合、「ペット」とはどの動物のことを言っているか、考えたことがありますか？

ライオンやゾウのことを指しているわけじゃないことはわかるでしょうが、小鳥やハムスターを言っているわけでもなく（あえて禁止になっていないことが多いという意味で）、だいたいは「イヌを飼ってもいいですよ」ということを伝えようとしているのではないかと思います。

ネコじゃなくイヌというのもポイントで、「ペット飼育可」で検索された物件の仲介業者さんに連絡し「ネコを飼ってもいいですか？」と訊ねると、「ごめんなさい。ネコちゃんはダメなんです」と答えられることもしばしば。

ネコは壁や柱をガリガリ引っかいたり、発情して鳴き続けたり、そういう悪いイメージがあるんでしょうね。

じゃあワンちゃんばかりが恵まれているかというと、そうでもなくて、大きなサイズのイヌやドーベルマンみたいな猟犬はＮＧだということが多いです。

さらにもうひとつ「1匹ならいいですけれど、多頭数飼いはＮＧです」というケースが非常に多いという現実もあります。

同じマンション（アパート）内で、ワンちゃんが一斉にワンワン、キャンキャン鳴いたり、あちらこちらでおしっこしたりするのは困るというオーナーや管理会社が多いということなのでしょう。

前置きが長くなりました。

なぜこんなことをとうとうと話したかと言いますと、今回ご紹介する「ワク賃014」はこの現実を踏まえて企画された物件だからなのです。

具体的に言うと、ワンちゃんの多頭数飼育はＯＫ。

犬種・サイズも柔軟に相談に応じていただけます。

そして何より、ワンちゃん愛好家同士が仲良く暮らしていけるよう、考えてつくられた物件となっているのです。

さっそく詳しくご案内してまいりましょう。

はじめにご紹介するのは、テラススペースです。

敷地内にはアパートが2棟並んで建っていますがその中庭にウッドデッキが敷かれていて、テーブルと椅子が並べられています。

ここは入居者さんたちがワンちゃんたちを連れて集まり、おしゃべりを楽しんでいただく場として提供されていて、オーナーはバーベキュー大会を開くことも計画されています。

イヌの多頭数飼育を考えたとき、懸念されるのは「自分のワンちゃんの鳴き声はかわいいが、よその犬のはうるさい」という方が現れないか、ということです。

それを防ぐために、オーナーはふたつの視点から工夫をしたいと考えています。

ひとつは入居者さん同士が親しくなって、ほかの部屋のワンちゃんもかわいく思ってもらえるようになることです。

たとえば飼い主さんが留守をしているとき、おかしな鳴き方をしていたら、怒るのではなく、心配するようになっていただけたら・・・あるいはちょっと出かけるときなどに、お互いに預け合うような関係を築けたら、トラブルなどはそもそも発生しなくなるのではないか？

オーナーはそう考え、楽しいコミュニティを形成していこうと企画しています。

そのために、入居者・オーナー専用のＬＩＮＥグループを設ける予定です。

もうひとつは、ルールをしっかり設け、それを守っていただけない方は退去していただきやすいよう定期借家契約（364日）を結ぶことです。

ルールを守り、コミュニティを乱さない方とは、期間満了後も再契約をしますが、そうでない方には契約終了とします。

おかしな人が入ってきたら退去していただけるということなので、ちゃんとしている方からすると安心ですよね。

ちなみに現在決めているルールは次の通りです。

どれも難しいことは言ってないと思います。

あとのこまかなルールは、入居者さん同士で話し合いながら、少しずつつくっていくことになるのでしょう。

さて、共用部にはワンちゃんの足洗い場が設けられています。

ワンちゃん、目をつぶって、とても気持ちよさそうにしてますね。

お散歩から帰ってきたとき、外で足を洗えると飼い主さんもとても楽チンです。

そしてまた共用部の至るところにリードフックが設置されています。

足洗い場の隣りにも複数あるので、目を離した隙に遊びに出掛けてしまうという心配がありません。

足洗い場の横にはワンちゃんの足を拭くときの台も設けられています（エアコンの室外機を覆うカバーも兼ねてます）。

足を洗ってあげたのはいいけれど、拭けないまま部屋を走り回られたら困るから、これもまたありがたい設備です。

そうそう、お散歩と言って思い出しましたが、「ワク賃014」の近くには良い散歩コースがいくつもあります。

ひとつはこの「千住曙町公園」。

草むらの上を走り回ったら、ワンちゃんも気分爽快でしょう。

荒川の土手もすぐそばにあって、自転車に乗りながら散歩させるなんてこともできてしまいます。

共用部にはもうひとつうれしい設備があります。

それはサイズの大きな宅配ボックスです。

入居者さんがペットフードを通販で購入するとき、宅配ボックスが大きいとまとめ買いできるからとても便利。

ついでに言うと、「ワク賃014」は近所のディスカウントショップと提携していて、ペットフードを割安で買うことができるようになっています。しかも配送サービス付き！

さらにさらに、入居時はワンちゃんの出張トリミングサービスが割引価格で利用できるという特典も用意されているそうなのです。

何だかテレビショッピングみたいですね(^.^)　お得感満載です！

さて、ここらへんでお部屋のなかも紹介しておきましょう。

「ワク賃014」は全部で7室あり、部屋のタイプもちょっとずつ異なりますが、今回は共用テラス横のお部屋をご案内します（※家具・備品類はディスプレイです）。

玄関を上がったところにあるのはリビングとキッチンです。

白い木目調のクッションフロアと白い壁。キッチンや建具も白で統一されていて、とても爽やかな印象です。

クッションフロアはワンちゃんのストレス軽減を考慮して表面強化仕様となっています。ざらつきがあるからワンちゃんの肉球がひっかかりやすい。

消臭性能も高いそうで、飼い主さんにとってもありがたい仕様だと思います。

リビングはテラスに面していて、サッシを開ければ縁側みたいな感じになります。

みんなが集まる場所の隣りだから、このお部屋は賑やかなことが好きな人に向いてますね。

さてワンちゃんがリビングから廊下を取って向かう先は・・・

・・・こちらの洋室です。

明るいなと思ったら、この部屋も4枚サッシになっていました。

そしてそのサッシを開けるとウッドデッキになっています。

ウッドデッキの側から見るとこんな感じ。

開放的で気持ちが良さそうですね。

ではもう一度リビングに戻って、水回りをざっとご紹介しましょう。

上から順にキッチン、浴室、独立洗面台、トイレ、室内洗濯機置場の写真です。

シンプルですが、清潔感があって、どれも使いやすそうですね。

「ワク賃014」は東武スカイツリーライン「牛田」駅から徒歩6分の場所にあります。

「牛」でなく「犬」だったら最高でしたが、でもペットにゆかりのありそうな駅名ですね。
「牛田」駅は「北千住」駅の隣りで（「ワク賃014」から歩いて15分で行けます）、京成線「京成関屋」駅も隣接しているなど、通勤・通学しやすい駅です。

駅周辺にはマクドナルド、松屋、ジョリーパスタなど飲食店も多く、夜遅くまで開いているお店もたくさんあるから、外食には困りません。

セブンイレブン、ファミリーマートなどコンビニも近く、グルメシティーというスーパーも駅からの途中にあるから買い物も便利。

駅前には小さいけれどペットショップもあります。

実は学生街でもあって、もっとも近い東京未来大学までは200ｍ、東京電機大学は1,000ｍ、東京芸術大学は1,200ｍと十分歩いて行ける距離にあります。

自転車だったら講義の10分前に出ても間に合いそうです。

ところで「ワク賃014」を企画されたオーナーは、さぞかしイヌがお好きなんだろうと思い、確認しましたら、

「好きは好きなんだけど、実は妻がワンちゃん、大の苦手なので、うちでは飼ってないんですよ」

とのことでした。

何でも奥さんは小さいころイヌに吠えながら追いかけまわされ、最後には噛まれてしまった経験があり、それがトラウマになってしまったとか。

そこでこのコンセプトのアパートをつくれば、自分自身もワンちゃんを飼っている気分を味わえるんじゃないかと思われたそうです。「必要は発明の母」というわけですね。

コミュニティ賃貸というスタイルをとったのもそうした背景があるためで、「ワク賃014」を舞台に、入居者さん、オーナー、そしてワンちゃんたちがどんな物語を紡いでいくか、とても楽しみです。

文：久保田大介