アクアハウス～水槽をいっぱい並べて自分だけのアクアリウム、ビバリウムをつくれる賃貸住宅

イヌやネコなどのペット可能物件は数あれど、水槽をいっぱい並べて熱帯魚や爬虫類に囲まれて暮らせる賃貸物件はほとんどありません。
ネットで賃貸物件を探すときも、「爬虫類の飼育可」とか「水槽の重さに耐えられる土間あり」なんていうチェックボックスは皆無。
でもイヌやネコを愛する人がいるように、熱帯魚や爬虫類を愛する人だってたくさんいるはずなのに！

そんなアクアファンにとって恵まれない状況のなか、「自分だけのアクアリウムやビバリウムをつくって愛する熱帯魚や爬虫類たちに囲まれ暮らせる賃貸ライフを提供したい！」と考えた不動産オーナーMASAさんが「アクアハウス・プロジェクト」という賃貸事業を始められました。
今回ご紹介する「ワク賃026」はそのアクアハウス・プロジェクトのモデルハウス。
ここにMASAさん自身のアクアリウムを設け、「賃貸住宅でもここまでできますよ！」とアクアファンやマスコミなどにPRをしています。
今回はそのアクアハウスの全貌をお伝えしましょう！

アクアハウス・プロジェクトのモデルハウスとなっている「ワク賃026」は２階建ての戸建て。
この家は元々、美容室兼住居として使われていましたが、１階の美容室部分を土間仕様のアクア・スペースに一新し、MASAさん自身が考えるアクアハウスの必要条件をほぼかなえた空間に仕上げました。
必要条件は全部で7点。
以下、ひとつずつ説明していきましょう。

ビバリウムは水槽がさほど重たくならないので、普通の床でも耐えられる可能性が高いですが、アクアリウムの場合、大きな水槽に水を大量に入れるため、相当な重さになります。 現在はW1800ｍｍの大型水槽が２つともう一回り小さな水槽が1つあるので、普通の床では耐えられません。
その点、アクアハウスは1階にアクア・スペースを設けていて、床もモルタル塗装の土間になっているので安心です。

[注]土間の塗装には、床を水平に仕上げやすいセルフレベリング材を用いることもありますがモルタル塗装ほど強度はありません。
モルタル塗装した土間は車を止めても大丈夫なほどの強度があります。
その併用、もしくは専門の「土間屋」さんに施工してもらうという方法もありますが、予算の兼ね合いもあるので、「ワク賃026」はモルタル塗装にとどめています。

水槽を洗ったり、中の水を入れ換えたりするときなど、床が濡れる場面が想定されます。
また地震で水がこぼれる可能性もあり、その点でも床が土間になっていると安心です。

水槽の水を入れ換えるとき、汲み出した古い水をすぐに捨てられるのはとっても楽です。
アクアハウスは元・店舗スペースをアクア・スペースに転用しているため、道路側の排水管に近く、排水経路を取りやすいという利点があります。

普通の家の玄関などから大型水槽や大きな魚を入れることは難しいです。
アクアハウスは、元・店舗スペースなので、入り口の間口が広く、壁などの障害物もないので、搬入しやすさも◎。

水槽を洗ったり、中の水を入れ換えるときに水道が近いととても便利です。
元々美容院だったアクア・スペースにはトイレや洗濯機置場が隣接しているので、この点もクリアしています。
本当はお湯を使えると水の入れ換えに便利なのですが（冷たい水を水槽に入れなくて済む）、ここにはお湯の出る蛇口がありません。
そこで「ワク賃026」では、アクア・スペースに隣接したダイニングキッチン横の浴室からお湯を引いて使っています。

アクア・スペースは室内温度を一定に保つ必要があります。
「ワク賃026」には業務用エアコンが備え付けられているので、土間の部屋でも室温を保つことが可能です。

水槽の水が蒸発するため、アクア・スペースは湿度が高くなりがち。
そのため換気機能が付いていることは必須です。
「ワク賃026」にも換気扇が2機付いていますよ。

アクアハウスの必要条件は以上7点！
さらに欲を言いますと、”車を一時的に停められるスペースと、ソファーやテーブルを置いても十分なスペースがある”と嬉しいです。

アクア・スペースの前に車を一時的に停められるスペースがあれば、魚や水槽などの搬出入がとても楽です。
またアクア・スペースに小さな椅子を置いて一人で楽しむのもいいですが、ゆったりとしたスペースがあると、熱帯魚ファンや爬虫類ファンの仲間と集まって、楽しく語り合うこともできます♪。
「ワク賃026」にはこの2点も備わっています。

さて「ワク賃026」のアクア・スペースを詳しく説明したところで、住まいの全体像もお伝えしておきましょう。

こちらは玄関やアクア・スペースのある１階の間取図です。

そしてこちらが２階の間取図。
では１階のアクア・スペース以外のところからご紹介していきます。

こちらはアクア・スペースに隣接しているトイレです。
2階にもトイレがありますが、すぐそばにあるのは楽ですよね。

こちらはダイニングキッチン。
写真には写っていませんが、左手前に玄関があり、普段はそこから出入りします。

ダイニングキッチンには追い炊き機能付きのバスルームが隣接しています。
窓があるので換気面も◎です。

さて、階段を上って２階に上がってきました。
２階には３つの個室とトイレがあります。
まず階段を上がって左側のスペースから見ていきましょう！

こちら側にはふたつの個室があります。
まず足を踏み入れたのは4.3帖の洋室。
二面採光なので自然光が室内まで届いて、とっても明るい空間です。
そしてお隣には引き戸で仕切れる和室が。

約5.3帖の和室も二面採光でこの明るさ！
それぞれを個室として使ってもいいですし、引き戸を外してひとつながりの大空間として使ってもよさそうですね。

そして和室にはこんなに大きな収納もあります。
奥行きがたっぷりあるので、洋服だけでなく布団や季節家電、スーツケース、アウトドアグッズなどの大きめの荷物もラクラク収納できそう。

廊下に戻って反対側の個室へ。
こちらは約６帖の和室。
左側の窓の向こうにはバルコニーも備わっています。

バルコニー側から見てみると、こちらにも大きな収納が！
先ほどの収納とほぼ同じ大きさの大容量です。

個室の数も収納量も十分にあるので、ご夫婦やルームシェア、またはお子さまがいらっしゃるご家族でも広々と暮らせそう♪

2階にもトイレがあります。こちらはシャワートイレにはなっていないので、男性用とする手もありそうです。

「ワク賃026」があるのは「埼玉県富士見市」の東武東上線「鶴瀬」駅から徒歩11分の住宅街。

東武東上線は「和光市」駅を経由して、東京メトロ有楽町線と副都心線に乗り入れているため、乗り換えなしで「池袋」や「新宿三丁目」、「渋谷」へ出ることができる便利な路線です。
準急なら乗車時間約28分で「池袋」駅に出ることができるので、都心への通勤・通学もしやすそうですね。

また、「鶴瀬」駅直結の駅ビルにはスーパー「東武ストア 鶴瀬駅ビル店」が入っていて、営業時間はなんと6:00～翌2:00！
始発から終電までの時間をほぼカバーしているので、仕事の時間が不規則な方でもしっかり自炊ができそうです。
もちろん駅前には飲食店やコンビニもありますし、外食派の方だって大丈夫でしょう◎

大きな熱帯魚もたくさんの爬虫類も、自宅内で思う存分飼えちゃうアクアハウスはいかがでしたか？
下階への水漏れの不安も、床を汚した時の大家さんへの申し訳なさも、ここなら感じる必要はありません！
「アクアリウムをつくりたかったら、自分で家を建てるしかないのか……」と諦めていたアクアリウムLOVERの方は、ぜひ当ウェブマガジンの「空き待ち」システムにご登録いただき、オーナーMASAさんが手掛けている新たなアクアハウスの完成をお待ちください。
また新しいアクアハウスづくりの模様は「アクアハウス・プロジェクト」のコーナーで毎月報告しているので、そちらも合わせてご覧ください。

文：シマムラアサミ