「ホームオフィス」・「ホームショップ」という言葉を聞いたことがありますか?
ホームオフィスという言葉は「オフィス・仕事場を家庭内に設けて、在宅勤務を行う形態」としてかなり定着しています。SOHOの“HO”はホームオフィスですから、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
一方、ホームショップのほうは、野球やサッカーなどでいう“ホームタウン”に近く、「常連さんが自分の家のように通う店」のような意味で使う人がいる程度で、言葉としてはあまり定着してはいないようです。私はホームオフィスと同様に「お店を家庭内に設けて、在宅商売を行う形態」という感覚でこの言葉を捉えています。最近「ワクワク賃貸」で「小商い賃貸推進プロジェクト」という連載を始めましたが、小商い賃貸を無理矢理英訳したらホームショップになるかもしれません。
さて今回は、この「ホームオフィス」「ホームショップ」すなわち“仕事をしながら暮らせる家”をコンセプトに建てられたマンションをご紹介したいと思います。
普通のSOHO物件ではなく、ホームオフィス・ホームショップの決定版ともいうべき新築マンションです。
では何をもって“決定版”と言っているのか、具体的に紹介してまいりましょう。
内装を自分好みにアレンジできる!
マンションの1室を借りて、オフィスやミニショップを始めようとしたときに、「仕事の内容に合わせて内装を変えられたらなあ・・・」と思ったことはありませんか?
築古のマンションやアパートであれば、それも認められているケースがよくありますが、築浅、まして新築となるとおそらくほぼ皆無。
ところがこの「ワク賃050」には「内装アレンジフリープラン」というサービスがあり、2023年1月末の築・・・つまりこの記事の配信時点では新築だというのに、内装を自分好みにアレンジしてよいというのです。これは画期的なことではないでしょうか?
たとえば、こんなふうにブルックリンスタイルにしてしまうことも可能です。
費用は一部オーナーさんが礼金を減額するというかたちでご負担くださいますが(※後述します)、基本的には自己負担となります。
それでも内装を自由に変えられるというのは、インテリア好きにはもちろん、オフィスや小商いスペースとして使いたい方にとってはきっと嬉しいはず。
では、何をどこまでやっていいか、簡単にご説明しましょう。
1)内装アレンジフリープランの内容
①アレンジの範囲
室内全体をアレンジできます。もちろんリビングだけなど部屋の一部のみでもOK。
②アレンジできること
・壁 :クロス張替え・上張り、塗装、棚設置(壁内に電気配線や配管がないことを確認/構造壁への設置はNG/下地を補強してから設置のこと)
・天井:クロス張替え・上張り、塗装
・床 :フローリング張替え、フロアタイル上張り、クッションフロア上張り、長尺シート上張り、OAフロア化
・建具:塗装、ダイノックシート貼り
・その他、相談すれば検討くださるとのこと。
2)アレンジ後の原状回復について
下記事項をしっかり守ってアレンジした場合、元の状態に戻す義務は免除されます。
①事前にプランを確認してもらい、提出したプラン通りに施工すること。
②DIYではなく工事会社に施工を委託すること。
アレンジ後はアレンジした状態が原状と認識され、それに対する原状回復をすればいいそうです。
たとえば自身で貼ったクロスや床を自身で汚損破損しまったとき、貼ったときの状態にすればよいということです。
3)内装アレンジフリープランの特典
賃貸借契約締結後、3ヵ月以内に内装アレンジ工事を行うことを条件に、下記サービスが提供されます(※2023年3月時点での特典です)。
①賃貸借契約日から15日間フリーレント(賃料・共益費・駐輪場代)
②礼金10万円減額
賃貸借契約締結後、3ヵ月以内に完工しなかった場合は、フリーレント期間の賃料・共益費・駐輪場代を支払うほか、礼金10万円を返金する必要が生じます。
内装アレンジプランを考えるときは、そこに置く家具なども一緒に考えるといいですよね。
上のイメージパースはアジアンテイストにしたときのものですが、オフィス家具も内装に合わせると、いっそうカッコよくなると思います。
皆さんならどんな内装にアレンジしてみたいですか?
屋上ラウンジを自由に利用できる
「ワク賃050」の居室は44㎡なので、決して狭くはありませんが、ずっとこもりきりで仕事をしていると閉塞感はあるかもしれません。
気分が塞がってきたときは、外に出て思いっきり深呼吸をしたくなりますが、「ワク賃050」にはおあつらえ向きのスペースが用意されています。
それは屋上ラウンジ! 一部人工芝が敷き詰められた80㎡近くあるスペースにバーゴラが2箇所設けられていて、テーブルとチェアがそれぞれに備えられています。晴れた日は日除けのためにロールスクリーンもついていて、屋上を吹きゆく風を愉しみながら、ゆったりと過ごすことができます。
壁に向けてカウンターテーブルもあり、さらには軽く飲食が楽しめるよう、カウンターキッチンも用意されています。
休憩だけでなく、お客様やスタッフとここで打合せするのもいいですよね。
「ワク賃050」はインターネット・Wi-Fiが無料で利用できるようになっていますが、この屋上ラウンジでもWi-Fiを無料で使うことができますから、ノートパソコンなどを持ち込んで、ずっとここで仕事をしたくなっちゃうかも(笑)。
そしてこの屋上ラウンジは貸し切りでも利用できるというのです。
利用時間の制限(8:00~22:00)、貸し切り利用料(1時間あたり1,100円/税込)はありますが、カウンターキッチンには水道だけでなく、電気もありますからポータブルのIHクッキングヒーターを持ち込んで、料理を温めて食べれば、ちょっとしたパーティーを開くことができます(※バーベキューはNGです)。そんな賃貸マンション、なかなかないですよね。
屋上ラウンジには、非常階段部分に喫煙スペースも設けられています。
灰皿は自分で用意する必要があるけれど、スモーカーにとっては嬉しいスペース。非喫煙者にとっても喫煙スペースが扉の向こうにあるのはありがたいことです。
こちらが屋上ラウンジからの眺め。なかなかのものです。
東京スカイツリーが見えるほか、夏には隅田川の花火のこの方角に見えるとのこと。
隅田川の花火大会の日は貸し切り不可とのことですが、毎年、花火大会の日が待ち遠しくなること必至です◎
エントランスの装飾に注目
オフィス・店舗兼用住宅として、内装をアレンジしても、エントランスが貧相だと台無しです。
その点、「ワク賃050」はエントランスの装飾にも力を入れています。
まずエレベーター前に飾られたフラワーアート作品。
商売には自身のオフィス・店舗が入っている建物の“格”が大事だとよく言われますが、お客様がいらっしゃった時、このフラワーアートが目に入ることで印象はずいぶんと違うはずです。
エレベーターホールに入る手前のメールボックス・宅配ボックスの上には、人気美術作家U-ku(ユーク)さんの作品が展示されています。
この作品は「ワク賃050」が完成した日に、オーナーさんがご自宅近くのギャラリーで開催されていたU-kuさんの個展にたまたま足を運ばれ、ひと目で気に入られたものだとか。
PHP 研究所から出版されている小説家・青山美智子さんとの共著詩画集『ユア・プレゼント』の表紙にも使われている作品で、オーナーさんは「ワク賃050」のエントランス空間にピッタリということでお買い求めになりました。
何だかたくさんの仕事仲間にやさしい祝福を受けているような気持ちにさせられる作品です。
1F共用部に女性専用トイレも!
ホームオフィス・ホームショップで働く方にとって、これは嬉しいだろうなと思うのが、1F共用部に女性専用トイレがあること。
居室にもトイレがありますが、男性スタッフがいるなかで女性スタッフはトイレに入りづらいもの。そんなときはちょっと部屋を出て、1Fに行けばいいというわけです。
トイレ前には女優ミラーがついている洗面台もあるので、お化粧を直すこともできます。
女性スタッフの雇用促進にも役立ちそうです◎
1Fには店舗区画もあります
ところで「ワク賃050」の1階には店舗区画があります。
取材時点では、まだテナントさんが決まっていないとのことでしたが、ここがちょっとした軽飲食を求められるカフェになったりしたらいいですね。
そしていっそのこと、この区画も借りて、ビジネスを展開するという手もあります。
2階から上の住居区画と合わせて借りたら、業務効率も抜群なはず。
まあ、家賃が高くなってしまうから、簡単な話ではないですけど。
SOHOにしやすい間取り
続いて室内に目を転じていただきましょう。
こちらもホームオフィス・ホームショップとして、とても使いやすい間取りとなっています。
はじめにリビングダイニングの写真を見てください。
約12.1畳大の広さですが、横にやや長い形は、オフィス・店舗としてテーブルやデスク、チェアなどの配置がとてもしやすいです。
たとえばこんな感じのレイアウトにしてみてはどうでしょう?
フリーデスクにすることで、数人のスタッフが働けるようにできるし、ダイニングテーブルとして使うこともできそうです。
左奥にある建具は3枚のスライドドアになっていて、奥には洋室があります。
この洋室は代表者などのプライベート空間(寝室など)を想定して設計されましたが、ベッドひとつ置ければいいという方ならば、スライドドアを開放することでオフィス・店舗区画をさらに広く使うことができます。
LDKの照明は2本の長いライティングレールが用意されています。
ライティングレールなら、照明の数、明るさ、種類などを自分でアレンジできるからとても便利。
それが2本もあるので、さらにアレンジしやすくなっています。
ガーデニングも楽しめるバルコニー
普通より奥行きが広めのバルコニーもオフィス・小商いにはフィットします。
ここに小さなテーブルとチェアを並べて休憩スペースにしてもいいですし、水栓がついているからガーデニングを楽しむこともできます。
大きなサッシ窓から緑の植栽が目に飛び込んでくるように演出したら、素敵だろうなあ。
バスルームやキッチンなども簡単に紹介しておきましょう。
バスルームは追焚き機能と浴室乾燥機がついています。洗濯物をバルコニーに干すのは職場としてはちょっとふさわしくないと思う方は、ここで洗ったものを干せるのでいいですね。
シャワートイレの上には戸棚が、洗濯機置場の上には棚がついているのも重宝なポイント。そして独立洗面台の横にはキャビネットがついていて、ここに下着やタオルなどをたっぷり収納することができます。
シャワートイレがリビング(ワークスペース)や洋室から離れているのもいいですね。トイレをしている音が聞こえなくなります。これもホームオフィス・ホームショップに実は欠かせないポイントなのかもしれません。
オフィス・ミニ店舗という職場として考えたとき、立地はやはり大切なポイントになります。
スタッフが通勤しやすく、お客様も足を運びやすい場所にあると、事業は成功しやすくなるはず。
その点、「ワク賃050」は立地にも恵まれていると言えそうです。
まずJR総武線、都営大江戸線「浅草橋」から徒歩4分、JR山手線・京浜東北線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスが利用できる「秋葉原」駅から徒歩7分と、交通の便に恵まれています。
両駅とも、駅からの道がわかりやすいのもありがたい。お客様に説明するとき、このありがたみにきっと気づかれることでしょう。
スーパーやコンビニ、飲食店も周辺に多いので、暮らしやすさという点でも優れています。
駐輪場も各室1台ずつ用意されていますが(※月額550円/税別)、実は自転車を使えば上野駅にも8分ほどで行けます。東京駅にも約13分で行けるから、ビジネスとしての行動範囲はとても広いものになりそうですね◎
ホームオフィス・ホームショップとしての使いやすさを追求してつくられた「ワク賃050」はいかがでしたでしょうか?
どのワクワク賃貸物件もそうですが、この物件の魅力はポータルサイトで伝えるのはとても難しい。とりわけオフィス・店舗と住宅はポータルサイトの入口で分かれているので、なおさら見出すのが困難です。
この記事を通して、こうした物件を探し求めている方と出会えることができたら、本当に嬉しいです。
最後に私のお気に入りポイントをひとつご紹介。
それはマンションの隣がクラフトビール工場になっているということです。
ライナ株式会社が運営している「ベクターブルーイング」というビール工場で、たくさんの種類のクラフトビールをここで醸造しています。
オススメは「ねこパンチ」というかわいい名前のビール。私も飲んでみましたが、フルーティーで飲みやすいのにグッと喉にくるものもあり、まさにねこパンチという名にふさわしいビールです。
ここで、醸造したてのクラフトビールを買って、仕事が終わったら屋上ラウンジで喉に流し込み、一日をゆったり振り返る。そんな日常が待っていそうでワクワクします。
皆様にも是非お試しいただきたいです。
物件情報
- 物件コード:ワク賃050
- 住 所:東京都台東区浅草橋四丁目
- 構 造:鉄筋コンクリート造9階建
- 築 年 月:2023年1月
- 専有面積・間取り:44.00㎡・1LDK
- 共用部分設備:屋上ラウンジ/女性専用トイレ/オートロック/防犯カメラ/エレベーター(高速)/ゴミ集積所(24時間利用可)/駐輪場(月額550円[税込])/メールボックス/宅配ボックス
- 専有部設備:Wロック(ディンプル)/TVモニタホン/キッチン(ガスコンロ3口・グリル付)/バスルーム(追焚き機能付き・浴室乾燥機付き)/シャワートイレ/独立洗面台(W750)/室内洗濯機置場/クローゼット(2箇所)/シューズボックス/フローリング/エアコン/ライティングレール/室内物干し/ピクチャーレール/バルコニー(水栓付き)/地デジアンテナ(BS・CS/有料チャンネル除く)/インターネット・Wi-Fi無料
募集条件
- 賃料:20万円台後半から22万円台前半(階数により異なります)
- 共益費:8,000円
- 敷金:賃料の1カ月分
- 礼金:賃料の1カ月分 ※内装アレンジフリープラン利用者は10万円減
- フリーレント:内装アレンジフリープラン利用者は契約日以降15日間フリーレント
- 契約期間:普通借家契約2年
- 更新料:新賃料1カ月分
- 保証会社・火災保険:加入必須
- 解約予告:1ヵ月前
- ペット飼育:不可
- 楽器演奏:不可
文:久保田大介