大家さんや管理会社にナイショで熱帯魚やヘビなどを飼い、いつバレやしないかとビクビクしながら賃貸ライフを送っている方はいないでしょうか?
アロワナなど大型魚を飼育するとき、水槽も大きなサイズのものが必要になり、そこに入れる水も当然大量になります。賃貸住宅の床は耐荷重が大きいことは稀なので、水をいっぱい入れた大型水槽を置けば床は沈んできますし、万一水をこぼしたら階下に漏水させてしまいます。
そのため、賃貸住宅のほとんどは大型水槽を設置することを禁止しています。
ヘビ、トカゲ、カエル、カメなども水槽で飼育しますが、魚と違って大量の水は必要ありません。しかし湿気や臭いの問題があるため、賃貸住宅ではやはり歓迎されません。とりわけ特定動物に指定されている生き物は、大家さんの許可を取らないと飼育できず、こっそり飼ってしまうことが多いようです。
そんな方たちにお届けしたいのが今回ご紹介する「ワク賃039」です。
「ワク賃039」は自身が生粋のアクアリストである大家さんが、同じアクアリストの方たちのためにプロデュースされた賃貸住宅です。
大家さんは「水槽をたくさん並べて、熱帯魚や爬虫類などを好きなだけ飼育できる賃貸住宅」をコンセプトに、「アクアハウス」と命名した賃貸物件をつくってこられましたが、今回の「ワク賃039」は新築アクアハウスとなります。
ここでは熱帯魚や爬虫類などを飼育するのをただ許可するだけでなく、入居者さんが自分オリジナルのアクアリウム、ビバリウムをつくって暮らせるよう、建物全体に工夫を施されました。まずはその工夫をひとつずつ解説してまいりましょう。
「ワク賃039」は3階建ての一戸建てで、1階がアクアリウム、ビバリウムにできるアクアルーム、2階がダイニングキッチン、3階が寝室になっています。
アクアルームの一番の特長は写真をひと目見ていただければわかるように、床が土間になっていることです。
土間ですから、水を大量にこぼしてしまっても問題なし。1階なので階下に漏水させる心配もありません。
土間の強度は乗用車を駐車しても大丈夫なレベルで、水平につくられているため、水槽を安定させることができます。
この土間には排水口が設置されていることもポイントです。水をこぼしてしまっても、ここから排水することができ、また水槽の水の入れ換えのために「垂れ流し方式」をとるときも、ここに排水すれば大丈夫。
土間付きの賃貸住宅はいくつかあるけれど、排水口までついているのは珍しいです。
次に注目いただきたいのはこのシンク。これもアクアルームにあるので、水槽の水換えがとても楽です。
お湯が出るため、魚たちにピッタリの温度の水を与えることができます。ここで暮らす魚たちは幸せですね。
こちらの画像はコンセントの高さを説明するためのものです。
通常、コンセントは床面から30cmぐらいの高さに設置されていますが、アクアルームのコンセントは50cmほどの高さに設置されています。そのため、水を大量にこぼしてしまっても、漏電の恐れがありません。
電気工事なしでできる防水コンセントカバーを自分でつけておくと、なお安心だと思います。
天井の照明はライティングレールが設置されています。
ライティングレールには白熱球色、昼白色など好きな色の照明器具を、自分が適量と思う数だけ取り付けられます(電気容量オーバーにはご注意)。明るいところを好むもの、暗いところを好むものなど飼育する生き物に合わせて照明を調整できるのはアクアリストにとってはありがたいのではないでしょうか?
土間横の階段室には、冷蔵庫が置けるスペースがあります(冷蔵庫用のコンセントも用意されています)。魚たちの餌用と、人間用と、冷蔵庫を分けたいという方にとって、餌専用の冷蔵庫をアクアルームに置けるのは重宝するはずです。
アクアルームは窓が天井そばに複数あるのもポイントのひとつです。
水槽を重ねて置きたい方にとって、窓の位置が低いと日光が直接水槽に当たってしまいます。そのため高い位置に窓を設けたそうです。
換気のために窓を開ける必要もあるので、ひとつひとつの窓は小さいけれど、数は4つ設けられています。
さて、最後に真打登場です! こちらの画像が何だかわかりますか?
これは何と太陽光パネルのリモコンなのです。
「ワク賃039」の屋根には太陽光パネルが積載されていて、自家発電することができます。蓄電機能はないのですが、太陽が照っている間なら通常の電気が停電しても自前で電気を供給できるので、水槽のエアポンプなどが止まる心配がありません。
アクアリウム、ビバリウムの運用には電気代がかなりかかるけれど、「ワク賃039」は電気代もおトク! アクアリストにとっては至れり尽くせり、夢のような賃貸住宅だと思います。
アクアルーム以外もご紹介いたしましょう。
1階はアクアルームのほかにトイレがついています。3階建てでトイレはここにしかないから、ちょっと不便かもしれませんが、アクアリストはアクアルームで過ごす時間が長いので、1階への設置を選択されたそうです。
2階はダイニングキッチンが中心です。ダイニングキッチンの広さは7.1畳大ですが、形が整っているので使いやすいと思います。キッチンの前にも小窓があるのが嬉しいですね。
ダイニングキッチンの隣りにあるのはインナーバルコニーです。
「ワク賃039」にはバルコニーがないのですが、洗濯機を置くこのスペースには大きな窓と小窓があり、室内物干しがついているので、ここで洗濯物を干すことができます。雨の日も安心して出かけられますし、洗濯したものをすぐ干せるのも便利ですね。
インナーバルコニー横にはバスルームがあります。追い焚き機能がついているので、家族で暮らす方にはガス代が節約できてありがたい。ここにも小窓がついているので、インナーバルコニーの窓と合わせて開けておくと、風が吹き抜けるから換気はバッチリです。
3階は8畳大の寝室です。この寝室はちょっと面白いつくりをしています。
少しわかりづらいかもしれませんが、建具枠のうち、奥から二番目と手前は扉になっています(左右両端はクローゼットです)。
なぜ扉とクローゼットが2つずつあるかというと、中央で部屋を仕切ってルームシェアをすることができるようにするためなのだそうです。何とも合理的な発想ですね。面白い!
「ワク賃039」は東武東上線「鶴瀬」駅から徒歩10分の場所にあります。
「鶴瀬」駅は準急停車駅で「池袋」駅まで30分ほどで行くことができます。途中の「和光市」駅で東京メトロ・有楽町線、副都心線にも乗り換えでき、「渋谷」駅や「有楽町」駅などへも出やすいです。
物件周辺は小さなお店が並ぶ昔ながらの商店街。決してにぎやかとは言えないけれど、そばにお店があるのは何かと便利。
「鶴瀬」駅から「ワク賃039」までは、まずスーパー「東武ストア」を抜け、「日高屋」などの飲食店の前を通り、「埼玉りそな銀行」で左に曲がって、セブンイレブン前で右に曲がり、ミニストップにつき当たったら右折。つるせ台公園の前を通り、つるせ台小学校のところで左折したら到着です。ポイント、ポイントにお店や公園があるので、散策気分で駅まで行くことができそうです。
「鶴瀬」駅の最近の話題は「ららぽーと富士見」がオープンしたこと。ショッピングや食事が楽しめるほか、映画館、バーベキュー広場などがあり、ここで休日をゆっくり過ごすことができます(アクアリストにはあまり関係ないかもしれませんが・・・)。
さて、エンディングでご紹介するのは、こちらのお部屋。
ここは「ワク賃039」から歩いて3分のところにあるアクアハウスのモデルルームです。
モデルルームは大家さん自身が運営しておられ、ここでアロワナ、ピラルク、レッドテールキャットなどの魚やレオパードゲッコウ(トカゲ)、マタマタ(カメ)など珍しい生き物をたくさん飼育されています(モデルルームの様子は大家さんが配信しているYoutube動画「アクアハウスチャンネル」を御覧ください)。
このモデルルームをベースに、他のアクアハウス3棟の入居者さんたちが交流されています。お互いのアクアハウスを訪ね、飼育している生き物たちを見せ合ったり、食事をしたりして楽しく過ごしています。
大家さんはこのコミュニティを育んでいき、旅行をするとき餌やりをしてあげたり、餌を共同で購入したりしていきたいと考えておられるそうです。ひとりでも楽しいし、仲間と一緒でも楽しい。そんなアクアライフをあなたも送ってみませんか?
物件情報
- 物件コード:ワク賃039
- 住 所:埼玉県富士見市鶴瀬西三丁目
- 構 造:木造 3階建
- 築 年 月:2021年6月
- 専 有 面 積・間取り: 57.94㎡ 2DK
- 専有部設備:アクアルーム / 太陽光パネル / キッチン(2口ガスコンロ・グリル付き) / 独立洗面台(アクアルームのシンク兼用) / バスルーム(追焚き機能付き) / インナーバルコニー / 室内洗濯機置場 / クローゼット3箇所 / エアコン(3台) / TVモニタホン / カードキー &ディンプルキー / 室内照明器具(アクアルームはライティングレール) / テレビアンテナ(地デジ・BS) / 自転車駐輪可 / メールボックス / プロパンガス
募集条件
- 賃料:前回募集時は11万円台でした。
- 共益費:なし
- 敷金:2ヵ月
- 礼金:1ヵ月
- 契約期間:2年
- 更新料:新賃料の1ヵ月分+消費税
- 火災保険:加入必須
- 保証会社利用:必須
- 解約予告:1ヵ月前
- ペット飼育:可(イヌ、ネコ等も応相談)
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文:久保田大介