《 菓子工房賃貸推進プロジェクト 》Vol.022

「菓子工房」空き待ち登録のメリット

投稿日:2024年6月24日 更新日:

東京・千駄ヶ谷で菓子工房新築のご相談がありました

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」Vol.014でご紹介した東京都目黒区の菓子工房

今年(2024年)4月下旬に、東京都渋谷区千駄ヶ谷で賃貸用の菓子工房をつくりたいというご相談をいただきました。
ご主人が美術作家、奥様がフードスタイリストをしておられるご一家が、ご自宅を建て替えるにあたり、賃貸併用住宅とすることを計画しておられ、その賃貸用のお部屋は菓子工房にしてみたいというご相談です。
JR総武線「千駄ヶ谷」駅から徒歩7分、東京メトロ副都心線「北参道」駅から徒歩5分という好立地で、完成すれば人気殺到間違いなし!と思いましたが、前例が少ないため、ご相談者はとても不安に思っておられるとのこと。
また、菓子工房にはどれぐらいの広さが必要で、賃料はいくらぐらいいただけそうなのかも見当がつかないというお話でした。
その希望や不安を、お菓子づくりをしておられるご友人に話したところ、何とその方が「菓子工房」に空き待ち登録をされていて、「ワクワク賃貸さんに相談してみたら?」と紹介してくださったそうなのです。
活動を続けていると、こうしためぐり合わせもあるのだと本当に嬉しく思いました。

空き待ち登録者さんたちへ一斉メール送信

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」Vol.004でご紹介した東京都板橋区の菓子工房

さっそく千駄ヶ谷のご自宅を訪問し、新築計画の概要を伺ってきましたが、ご相談者の不安を解消するには、実際に自前の菓子工房をつくりたいと思っている方々に聞くのが一番!ということで、2024年5月23日時点で175名おられた空き待ち登録者さんたちに、次の内容のメールを一斉送信しました。

空き待ち登録者さんたちへのメール

いつも大変お世話になっております。 「ワクワク賃貸」を運営しているPM工房社の久保田です。
本メールは「菓子工房賃貸推進プロジェクト」に空き待ち登録をしてくださった方々に一斉送信しております。

 

今回は、菓子工房を新築することを検討くださっている方があり、利用希望者さんがおられるかどうかの事前ヒアリングをさせていただきたきたく、ご連絡申し上げました。
場所は東京都渋谷区千駄ヶ谷で、JR総武線「千駄ヶ谷」駅から徒歩7分、東京メトロ副都心線「北参道」駅から徒歩5分という好立地です。 ご主人が美術作家、奥様がフードスタイリストをしていらして、1階を住居兼ミニレストランに、2階を菓子工房とアートギャラリーとテラスにするプランを検討中です。

 

菓子工房は10~15㎡ほどのコンパクトサイズで、トイレはアートギャラリーと共用できるものを菓子工房の外(すぐ横)に設けます(保健所の許可をいただけるレベルにします)。
菓子工房とアートギャラリーの前には広めのテラスを設け、テラスに面した外壁に販売窓口をつくり、買ったお菓子をテラスで食べていただけるようにすることを検討しています。
住宅街にあるので、行列のできるお店ではなく、隠れ家的なお店を希望しておられます。 お家賃は8~12万円程度と考えており、菓子工房内は給排水管、ガス管、電気配線などインフラまでつくっておいて、キッチンなどは入居者様のほうで、自身の使い勝手などを考えながらつくっていただく(費用もご負担いただく)構想です。

 

今はまだ企画段階ですが、プランづくりから参加して、完成後借りたいという方はおられますか?
ご希望くださる場合は、本メールに返信するかたちでご連絡ください。 「絶対に借りるというわけではないけれど、関心はある(詳しい話を聞いてみたい)」というレベルでも構いません。 どうぞよろしくお願いします。

このメールに対し、8名の方が「借りたい」「検討したい」と名乗りを上げてくださいました。
ご相談者はそのことに勇気づけられたようで、この新築計画を前進させていくことを決断くださいました。
現在は、8名の方々にさらに詳しくヒアリングをさせてもらっているところです。
この話が順調に進展していきましたら、当コーナーでご報告記事を書かせてもらおうと思っています。

空き待ち登録していただくことのメリット

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」Vol.015でご紹介した東京都世田谷区の菓子工房

今回、この記事で私がお伝えしたいことは、空き待ち登録をしてくださると、これから新築やリノベーションすることを計画している段階で情報を得ることができるということです。
完成した物件であれば、写真を添えて記事にして、借りたい方を募ることができます。
しかし、計画段階では写真はないし、プランもまだありません。計画が実行されない可能性もあるので、場所をお知らせすることもできません。それでは記事にすることは不可能です。
でも、メールで計画があることをご案内し、借りたい方、一緒に計画を具体化していきたい方を募ることはできます。
そのために活用できるのが、空き待ち登録制度です。
「借りたい」と名乗りを上げていただいたところで、未完成物件の賃貸借契約を締結することはできませんので、お金を請求することはありません。
オーナーさんや私との交流が始まるので、それにかける時間やエネルギーが無駄になるリスクこそありますが、新しい道が生まれる可能性もあります。
関心がないエリアや企画であれば、スルーしていただけばいいので、私としてはひとりでも多くの方にご登録いただきたいという思いです。

検討中のオーナーさんの背中を押せます

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」Vol.007でご紹介した東京都国分寺市の菓子工房

空き待ち登録をすることのメリットで、もうひとつ大きなものがあるとすれば、菓子工房をつくることを検討しておられるオーナーさんの背中を押せることです。
私は連載中の記事で、執筆時点での空き待ち登録者さんの人数をお知らせするようにしています。
その人数の多さは、検討中のオーナーさんにとって「菓子工房をつくっても大丈夫」と感じていただける説得力になり得ます。
そして、今回のように計画段階で空き待ち登録者さんたちにヒアリングをすることができれば、自信を持って実行に移すことができるはずです。
理想を言えば、これが東京だけの話にとどまらず、日本中に広がっていくといいなと願っています。
登録費用はかかりませんので、自前の菓子工房を持ちたい方は、是非積極的にご登録いただければと思います。

同時に、菓子工房をつくりたい(つくってもよい)と検討中の不動産オーナーがおられましたら、こうした事前ヒアリングをいたしますので、どうぞご相談ください。
ご相談の費用はVol.019(不動産オーナーと「菓子工房」空き待ち登録者さんとのマッチングプラン)でい伝えしていますので、ご参照ください。

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」の活動を通して、ひとりでも多くの方が自前の菓子工房を持つことができるよう、そしてその夢を応援したいと思ってくださるオーナーさんと出会えることができるよう、強く願っています。

文:久保田大介

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久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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