《 ワクワク賃貸妄想中 》Vol.035

新企画「菓子工房賃貸推進プロジェクト」を始めます!

投稿日:2022年7月11日 更新日:

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」に関心を持った理由

「ワクワク賃貸」には2022年6月現在、9つのコーナー(カテゴリー)があります。
コーナーを特定せず、毎週木曜日に最新記事を1本以上お届けしていますが、この7月から新企画「菓子工房賃貸推進プロジェクト」を始めることにいたしました。
今回はその企画内容を簡単にご紹介したいと思います。

「菓子工房賃貸推進プロジェクト」は、
◯食品衛生法上の基準を満たし保健所から営業許可をいただけること
◯建築基準法の規定に則っていること
この2つを両立した賃貸住宅を増やしていくために始める新企画です。

「ワクワク賃貸」では、これまで「DIY賃貸推進プロジェクト」で「賃貸住宅で菓子製造許可!DIYで住まい+αの夢を実現」という記事を、また「ワクワク賃貸研究所」で「菓子製造販売ができる賃貸住宅の研究」という記事を配信しましたが、その反響の大きさに驚きました。

「東京でお菓子教室を行なっているのですが、自宅で菓子製造、作ったお菓子のテイクアウト販売やお菓子教室などができる賃貸に住みたいと思っています」

「菓子製造を小さい規模で行うため、検索していたらワクワク賃貸の記事を見つけました。現在シンク2槽の物件や許可が取れている空き物件や過去に許可をとっている物件、またDIYが可能な賃貸物件があったら知りたいです」

「『ワクワク賃貸研究所』の記事を読ませていただきました!まさに必要としていた情報で、とても助かりました。そして実際読んでみると、やはりなかなかに難しそうですね!まだまだあきらめず物件探しはしていきたいと思いますので、何か情報がありましたら是非お願いします」

「洋菓子の通信販売を行うため半分土間、半分住宅のような家賃10万前後の住宅を探しております。お手数をおかけしますが該当物件にお心当たりありましたら教えていただけたら幸いです」

これらは編集部に寄せられたメッセージの一部ですが、記事を配信して初めて、菓子工房賃貸推進プロジェクトを求めている人が非常に多いことに気が付きました。
そして、このテーマについてさらに知識を深めたくなり、昨年(2021年)、取材を兼ねて数名の方の部屋探しをお手伝いさせていただきました。
候補となりそうな部屋をご案内しながらお話を伺ったのですが、このタイプのお部屋探しがなぜ難しいのか、はっきりと見えてきました。
かいつまんで言えば、
◇保健所から菓子製造許可が取れる賃貸“住宅”はほとんどない
◇諦めて小さな“店舗”を借りようとも思うが、自分たちには不要な客席スペースなどがあり、また商店街にあるので家賃がどうしても高くなり、手が届かない
◇シェアキッチンを借りることも検討したが、利用者のうち誰かひとりでも食中毒を出してしまうと、自分もそのシェアキッチンを使えなくなってしまうので怖い

というような内容で、確かに厳しそうです。
「もし、私たち不動産業者が、『菓子製造許可が取れる部屋』というコンセプトで新築マンションを建てたら、反響は大きいですかね?」
と、試しに訊いてみましたら、
「私の通っている先生のお弟子さんたちだけで、きっとすぐに満室になると思います」
と即答され、びっくりしました。
と同時に意欲もムクムクと湧き上がってきて、このテーマに真剣に取り組んでいこうと思いました。

「空き待ち」登録者を増やしたい!

その後、新築や古い物件のリノベーションを相談してこられたオーナーさんたちに「菓子工房賃貸推進プロジェクトは強いニーズがあるので、つくってみませんか?」と、何度となくお声をかけてきました。
するとかなりの確率で「面白そうだからプランをつくってください」と言われ、その都度、間取りプランを書いてご提出したのですが、それを見たオーナーさんの多くは二の足を踏んでしまわれます。
いろいろと理由を言われますが、つまるところ「久保田さんの言われる通りにつくったとしても、本当に借りてくださる方が現れるの?」という不安を持っておられ、決断がつかない模様です。
ありがたいことにプランを採用くださる方々もいて、現在計画を詰めていますが、やはり「本当に借り手はいるのかな?」と心配はしておられるご様子です。
心配されるお気持ちはよくわかるので、どうしたら安心していただけるか、私なりにじっくり考えました。
そこで出たひとつの結論が、「ワクワク賃貸」内にこのテーマで新コーナーを立ち上げることです。新コーナーをスタートさせ、「自宅で菓子製造販売の仕事をしながら暮らしたい」という方たちに「空き待ち」登録をしていただき、その声を迷っておられるオーナーさんにお届けする。
それを繰り返していくうちに、決断されるオーナーさんが少しずつ増えていくのではないだろうか・・・と考えています。
新しく始まるコーナーの記事を読んで、「私も菓子工房賃貸推進プロジェクトをずっと求め続けていた」という方は是非「空き待ち」登録をしてください。ひとりひとりの声は小さなものかもしれないけれど、集まれば大きな声になると思います。
大きくなったお声をオーナーさんたちに届け、背中を押していただきたい。そう考えています。

新コーナーの内容

新コーナー「菓子工房賃貸推進プロジェクト」では、オリジナルの記事も書きますが、まずは各コーナーに散らばっている記事も集め、このテーマに強い関心を抱いておられる方たちに探していただきやすいようにします。
前述の「DIY賃貸推進プロジェクト」や「ワクワク賃貸研究所」に掲載した記事も一覧に並べます。
オリジナルの記事は、新築またはリノベーションでつくられた新しい物件のご紹介がメインになるかと思いますが、今はまだ、取り組んでくださるオーナーさんが少ないので、記事も多くは書けません。
記事の多さと「空き待ち」登録くださる方の数は比例するので、なかなか思うようには運ばないかと思っていますが、期待の声を寄せていただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします。

文:久保田大介

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久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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