2階の内装工事を先行し、内見できるようになりました
武蔵野美術大学(東京都小平市)周辺のアトリエ賃貸新築プロジェクト(建物名:「earthmore(アースモア)」について、過去6回にわたって進捗状況をご報告してきましたが、2024年2月中旬の完成を目指し、新築工事も大詰めを迎えてきました。
少しでも早くお部屋を見ていただきたいとの想いから、オーナーさん(株式会社アースモア)が昨年(2023年)末までに2階の3室の内装工事を先にほぼ仕上げてくださったので、年明け早々に確認してまいりました。
さっそくですが、室内の様子を写真とともにご案内していきたいと思います。
2階の室内写真を公開
室内写真をご覧いただく前に、間取りをご確認ください。
専有面積は30.17㎡で、キッチン等の水回りをコンパクトにし、アトリエ空間をできる限り広くするよう設計しています。
今回は201号室を例に、さまざまな角度から撮影した写真とともにご案内いたします。
こちらは201号室の玄関から見た室内の写真です。
横幅が約5m、奥行きが約6mで、整形された使いやすい間取りとなっています。
床は制作で汚していただいても大丈夫なよう、クッションフロアを敷いてありますが、クッションフロアのデザインは号室ごとに変えています。
101号室と201号室は、経年変化で朽ちかけた木肌や節、そしてラフソーンの質感をリアルに再現したデザインとなっています。
これまでの記事で何度もお伝えしてきましたが、「earthmore」は天井が高いことが最大の特長で、1階は約3.2m、2階は約3.3mの高さがあります。
キッチン横のスペースは生活空間にしていただけたらと考えています。
アトリエとして利用するスペースを少しでも広くとるために、ロフトベッドを置き、下はデスクや家具などを、上はベッドとして利用することをお勧めします。
こちらはバルコニーから見た室内です。
向かって右隅にキッチンがあり、その奥に洗濯機置場、トイレ、シャワーブースがあります。
玄関ドアは約2.8mの高さがあり、共用廊下や階段の幅も200号サイズの絵画も楽に搬入・搬出できるように設計されています。
上の写真は昨年(2023年)暮れにオーナーさんがF200号サイズの枠組みをつくり、搬入・搬出ができるか検証してくださったもの。ご覧のように楽々と搬入・搬出ができます。
玄関には制作用シンクを設けました。
絵筆を洗ったり、水を使う作品をつくったりする際にはこちらをご利用ください。
キッチンのシンクを兼用するかたちですと、制作時に不便ですので、重宝していただけるのではと思います。
玄関にはシンクのほか、可動棚も設置しています。
棚の高さを変えることができ、靴やブーツだけでなく制作道具などを置く場所としてもご活用いただけます。
可動棚の隣にはTVモニタホンがあります。
「earthmore」はオートロックにもなっていて、サッシにはシャッターもついていますから、セキュリティレベルは高いといえます。
こちらはキッチン側から見た室内です。
向かい側の壁面は下地に合板を貼ってあるので、釘を打ってもOK。
「earthmore」は
・床クッションフロアに対する汚損
・指定された壁への釘打ち
・住宅設備と建具以外のクロスに染料等の飛散
という項目に関して原状回復義務が免除されています。
汚れを気にせず制作に打ち込んでいただきたい、というオーナーさんの考えに基づくサービスです。
天井を見上げると、四角形に組まれた4本のライティングレールがあります。
制作時、角度や光量を自由に設定できるよう考え、このような方式にしてみました。
オーナーさん側でLEDタイプのスポットライトを2個設置していますが、ライトやコンセントプラグを追加することができます。
ライティングレールは天井にピッタリ設置されておらず、隙間が設けてあります。
これはコードや制作道具などを引っ掛けやすくするためです。
洗濯機置場、トイレ、シャワーブースの上部にはロフトがあります。
全室に昇降用の脚立を用意するので、このロフトは作品保管スペースにしていただければと思っています。
そのほか全室200VコンセントもTVモニタホン下に設置しているので、たとえば陶芸用の電気窯なども利用することができます。
水回り(キッチン、トイレ、シャワーブース、洗濯機置場)も簡単にご紹介しておきましょう。
キッチンは洗面台も兼ねているため、ミラーのある収納棚がついています。
シャワーブースにはトイレを経由して入るようになっていて、トイレは脱衣スペースを兼ねています。
洗濯機置場は扉がつけて目立たないようにしており、中には棚を2段設置しているので、洗剤などが置けて便利だと思います。
202号室と203号室も床CFのカラーが違うので、そこだけご紹介します(※注:102号室と202号室、103号室と203号室は同じ床デザインです)。
202号室
こちらは202号室の室内。
クッションフロアは濃く深みのある色調と、重厚で高級感のある質感が特徴のアカシア柄です。
以前武蔵野美術大学のアトリエを見学させていただきましたが、その床がダークブラウンだったので、近い色を選択しました。
203号室
203号室のクッションフロアは目地なしのモルタル柄です。
なお、トイレとシャワーブースのアクセントパネルも床のカラーイメージに合わせているので、ご内見時に確かめていただければと思います。
外構イメージ
最後に完成後の外構もイメージパースでご案内いたします。
入り口の門扉はオートロックになっています。
フェンスの右脇にはメールボックスと宅配ボックスがあり、その横のスペースは主に搬出・搬入時に利用いただく駐車スペースとしています。
南側には裏口扉とダストボックス、屋根付き駐輪場(駐輪代は1台まで無料)があります。
「earthmore」から武蔵野美術大学正門まで自転車で4分ほどで行けるので、構内で画材等を購入するときなどにはとても便利。
裏口扉も施錠されているので、ご安心ください。
作品保管サービスが付帯します
今回はハード面をご案内しましたが、ソフト面でのサービスもいくつか検討しています。
すでに決定したサービスとしては、前回もご案内した作品保管サービスがあります。
このサービスは、武蔵通商株式会社の美術倉庫にて入居者さんの作品を保管するというもので、オーナー負担で、床面積1坪分(約180cm×180cm×高さ270cm)を確保済みで、それを6室の入居者さんで按分し、ご利用いただきます(単純計算で1入居者さん1.45立方メートル分無償にて使用可能です)。
この上限を超えて保管を希望される入居者さんについては、別途1坪ごとに月額15,000円(税別)の費用が発生します。上限を超える方が複数いる場合は、その費用とスペースを按分して使用していただく計画です。
なお作品の集荷・運搬は武蔵通商に委託し、費用は集荷希望者さんで按分していただこうと思っています。集配は2t車で35,000円(税別)、Lバン26,500円(税別)となっており、ほかに入庫料2,500円(税別)がかかります。これらの合計額を集荷希望者で按分していただきます。
集荷は毎月1回の予定ですが、入居者の動向を見て頻度の調整をしていく以降です。
なお入庫の際の運搬は、ご自身で別業者を手配していただいても構いません。
内見受付開始
この記事は2024年1月18日に配信しますが、その頃には1階のお部屋も少しずつ完成し始めていると思います。
そこでいよいよ本格的に内見の受付を開始いたします。
内見をご希望くださる方は、空き待ち登録ページを使ってご連絡ください。「earthmore内見希望」と書いて送っていただけましたら、こちらから日時調整のメールをお送りします。
「earthmore」は作家さん同士のシェアアトリエとして利用することも相談に乗っていただけるので、ひとりでは借りきれないという方は、作家仲間さんを誘って、一緒にご内見いただければと思います。
詳細に関する質問も空き待ち登録を利用して送っていただけましたら、すぐにご回答いたします。
オーナーさんが心を込めてつくられた新築アトリエ賃貸を、ひとりでも多くの作家さんに見ていただけたらと思っています。
物件情報
- 住 所:東京都小平市小川町一丁目
- 構 造:木造2階建て
- 築 年 月:2024年2月中旬完成予定
- 専有面積:30.17㎡
- 間取り:ワンルーム
- 共用部設備:オートロック / ダストボックス / メールボックス / 宅配ボックス / 共用駐車スペース(搬出・搬入用) / 駐輪場(1台無料) / 共用物置 / 都市ガス
- 専用部設備:天井高1F3,200mm 2F3,300mm 玄関ハイドア(H2800mm) / ディンプルキー / TVモニタホン / バス・トイレ別(バスルームはシャワーブースのみ・浴槽なし) / キッチン(W1200、2口IH) / 制作用シンク / 室内洗濯機置場 / ロフト / 玄関棚 / クッションフロア / エアコン(18畳用) / 室内照明(ライティングレール) / 脚立 / 庭(1F) / バルコニー(2F) / TV視聴(地上デジタル放送 / BS・CS[有料チャンネルを除く]) / インターネット設備なし / 各居室200Vコンセントあり
【新規募集条件】
- 契約形態:普通借家契約
- 契約期間:2年
- 敷金:1ヵ月
- 礼金:1ヵ月
- 賃料:101号室 86,000円 / 102号室 82,000円
103号室 86,000円 / 201号室 90,000円
202号室 87,000円 / 203号室 90,000円 - 共益費:5,000円
- シェア利用:相談可
- 更新料:新賃料の1ヵ月分
- 解約予告:2ヵ月前
- 保証会社:利用必須
- 火災保険:加入必須
文:久保田大介