
友人同士でルームシェアをして暮らしたい方は、昔も今もとても多いと思います。
でも、「友達と暮らすと馬鹿騒ぎするんじゃないだろうか?」「どちらかが家賃の負担分を払わなかったらすぐ滞納になるんじゃないだろうか?」「片方が結婚したり転勤したりなどして、すぐに解約となる可能性が高いんじゃないだろうか?」などの理由から、ルームシェアを敬遠するオーナーさんや管理会社さんは少なくありません。
私の会社にはそれらの理由を解決する方策があるので、ルームシェアは以前から大歓迎なのですが、さらに一歩進んで、「ルームシェアをしやすい部屋をつくったら、大人気物件になるのでは?」と長らくプランを温めてきました。
そのプランを採用くださるオーナーさんと出会うことができ、今春(2025年1月末)、2室のルームシェア部屋を備えた建物が完成したのですが、予想を上回る大反響。募集を開始して2週間で、仲介業者さんからの問合せは263件もあり、2月1日(土)に内見の受付を開始すると36組の方がお越しになり、そのうち21組の方が入居申込みをしてくださいました。
21組の内訳は新婚カップルが最多で11組でしたが、ルームシェア希望の方も8組あり、目論見は的中しました。
今回は、この“ルームシェアのしやすさを徹底的に追求した部屋”をご紹介したいと思います。

“ルームシェアのしやすさを徹底的に追求した部屋”の間取図
はじめに間取図をご覧ください。
この部屋の専有面積は42.42㎡で、2LDKという間取りです。
一見すると「コンパクトな2LDKだな」ぐらいの感想しか持っていただけないかもしれません。
ではなぜこの部屋が“ルームシェアのしやすさを徹底的に追求した部屋”とうたっているのか、1点1点、ポイントをご案内してまいります。

南側と北側の個室
この物件は2人の方によるルームシェアを想定しているため、個室は2つ用意しています。 サイズは北側が4.0疊大、南側が4.1疊大と決して広くなく、ベッドとデスクを置いたらいっぱいになってしまうかと思います。

10.2疊大のLDK
そのぶん、2人で一緒に過ごすLDKは10.2疊大と、専有面積42.42㎡としては精一杯の広さに設定しました。このLDKで一緒に食事やお酒を楽しんだり、話をしたり、映画やスポーツを観たりして、ルームシェアの楽しさを味わっていただけたらと思います。

北側と南側の個室にはそれぞれクローゼットを設けた
話を個室に戻しましょう。
北側と南側の個室には、それぞれクローゼットを設けています。
ファミリータイプの物件には、すべての居室にクローゼットを設けていないことが少なくなく、またクローゼットがあっても大きさはけっこうマチマチです。
そこで今回の物件のクローゼットは同じ大きさにしました。
そして、間取図をあらためて見ていただきたいのですが、2つのクローゼットを個室の間につくり、プライバシーを確保しやすくしました(携帯電話で話す声や寝ているときのいびきなどがほとんど聞こえないと思います)。

エアコンもそれぞれの個室に設置
エアコンもそれぞれの個室に設置し、差のないようにしています。

バルコニーにはどちらの個室からも出入りできる
バルコニーには、どちらの個室からも出入りできるようにしたこともポイントのひとつです。
片方の部屋からしかバルコニーに出入りできなくすると、たとえば洗濯物を干すとき、取り込むときに、相手方の部屋の中に入らないといけないという残念なことが発生します。
そういう小さな不満、不平等がいくつも重なると、どちらにとってもストレスになると思い、それぞれの個室から出入りできるようにしました。
バルコニーの物干しも、北側と南側にひとつずつ設ける工夫も施してあります。自分の洗濯物が相手の部屋から見えるというのも、ちょっと恥ずかしく思う方がいると思うので、そのストレスも予め解決してあります。

トイレは脱衣室から独立させてある

脱衣室と洗面台も切り離して配置
トイレ、洗面、入浴は、各々独立した配置としました。
お風呂に入るために服を脱いでいる中に入っていってトイレの用を足すなどということがないようにしてあります。

追い焚き機能がついた浴室
浴室は、シャワールームだけにしようかどうか、少し迷いましたが、最終的に追い焚き機能付きの浴槽をつけました。
同じお湯につかるのが嫌でなければ、追い焚きできるようにしたほうが経済的ですし、嫌ならシャワーだけ浴びればよいと考えたためです。
最近の賃貸物件には浴室乾燥機をつけることが主流になりつつありますが、シェアメイトの洗濯物が干されている状況で入浴するのもどうかと思い、この機能は外してみました。

大きめのシューズボックスをつけた玄関
玄関には大きめのシューズボックスを設置しました。
2人分の靴がたっぷり入るサイズです。

1フロアに1室だけとした
1フロアに1室だけとしたのも、ルームシェアをしていただくことを意識したためです。
シェアメイトと一緒に暮らしていると、どうしても声が大きくなりがちだと思いますが、隣の部屋から「うるさい!」と怒鳴り込まれたらちょっと萎縮してしまいます。
できる限り伸びやかに暮らしていただきたいと思い、1フロア1室としました。

東京メトロ有楽町線と副都心線のターミナル駅となっている「小竹向原」駅が最寄り駅
自分とシェアメイトとが、ともに通勤をしやすいというのも大事なポイントだと思います。
この物件の最寄り駅である「小竹向原」駅(徒歩9分)は、東京メトロ有楽町線と副都心線のターミナル駅で、有楽町線を利用すれば、「池袋」駅、「飯田橋」駅、「有楽町」駅などに、副都心線を使えば「池袋」駅、「新宿三丁目」駅、「渋谷」駅などに1本で行け、副都心線はそこから先が東急東横線につながっています。
「小竹向原」駅は東武東上線、西武池袋線にもつながっているので、幅広いエリアに通勤・通学することができます。
買い物の便は生活のしやすさに欠かせませんが、多くのコンビニがあるほか、オーケーやオリンピックも近くにあるので、まずまず便利なほうだと思います。

ルームシェアには昔から強い憧れを抱いているので、今、友人同士でルームシェアをして暮らしたいという方の気持ちがよくわかります。
これまで多くの管理物件を「ルームシェアOK」とうたって、入居者募集をしてきましたが、新築でルームシェアのしやすさにこだわってプランニングをしたのは初めてだったので、少しドキドキしていました。
でもこの募集で、ルームシェアを求める方の数がとても多いことをあらためて実感しました。
近年は、シェアハウスで暮らしていた方が、そのなかで特に親しくなった方と一緒に“独立”して、ルームシェア暮らしを求める傾向も強まってきて、ますますルームシェア物件のニーズは大きくなっていくものと思っています。
これからもルームシェアのしやすさにこだわった部屋を増やしていきたいと考えていますので、ルームシェアに憧れを抱いている方たちは、是非空き待ち登録をし、その気持ちを私たちに伝えてください。
その声を多くのオーナーさん、管理会社さんにしっかり届けてまいります。
物件情報
- 物件コード:ワク賃062
- 住 所:東京都板橋区小茂根二丁目
- 構 造:鉄筋コンクリート造5階建
- 築 年 月:2025年1月
- 専有面積:42.42㎡
- 間取り:2LDK
- 設備:[共用部]エレベータ、オートロック、防犯カメラ、メールボックス、宅配ボックス、都市ガス、駐輪場(無料/1室1台まで)
[専用部]Wロック(ディンプル)、TVモニタホン、バスルーム(1216サイズ、追焚機能付き)、シャワートイレ、キッチン(W1800、3口ガスコンロ・グリル付き)、独立洗面台(W600)、室内洗濯機置場、クローゼット(2ヵ所)、シューズボックス、フローリング、エアコン3台、室内照明、バルコニー、TV視聴(地上デジタル放送、BS・CS[有料チャンネルを除く])、インターネット各自対応(お好きなプロバイダをお選びください)
募集条件
- 賃料:前回募集時は14万円台でした。
- 管理費:5,000円
- 敷金:1ヵ月(※ペット飼育の場合、敷金1ヵ月追加)
- 礼金:1ヵ月
- 契約形態:定期借家契約
- 契約期間:2年
- 更新料:新賃料の1ヵ月分
- 火災保険:加入必須
- 保証会社利用:必須
- 解約予告:1ヵ月前
- ペット飼育:小型犬またはネコ合計2匹まで飼育可
文:久保田大介